Win2000でWindows Live Messengerを使用する
現在、自作PCを2台使用していますが、最初に制作した1号機のOSがWin2000、次に制作した2号機がOSがWinXPとなっています。基本的に1号機で仕事をしているのですが、録画数が増えてどうしようもなくなって2号機を制作した‥というのはおいといて、どちらかが故障しても支障がないようにデータやソフトウェアなど、ほぼ同じにしてあります。ただ、XPの後継のVistaが発売され、最近では2000対応の新規のソフトウェアやハードウェアが減ってきていて、XPではできるけど2000ではできないという事例が出るようになってきてしまいました。普段使っているソフトウェアも2000対応のバージョンアップがなく、旧バージョンを使用し続けるしかなくなってきているのですが、これによる不都合が出るようになってしまいました。
私の場合はMSN messengerで、MSN messengerは2000対応はver7.0まで、XPではWindows Live Messengerとなってver8.5となっています。ver8.0となった際にWindows Live Messengerと大きく仕様が変更されたためなのかどうか詳細は不明ですが、2000で使用していたMSN messengerのver7.0の動作が不安定になりました。
事象としては、ファイル送信の許諾が相手に表示されない、またその逆、そして致命的であったのが、突如として回線が切断されたと表示(実際、回線自体は切断されていない)され、それ以降半月程度messengerがログインできなくなるということが発生していました。この事象が発生した場合、OSがXPの2号機のWindows Live Messengerでは問題なログインできることから、MSN messengerのver7.0が現在のMessenger環境に適合していないのではないかと考えました。
Windows Live Messengerは2000では使用できないので、どうしたものか思案していたところ、
http://www7.atwiki.jp/win2000/pages/16.html
こういうページを発見しました。XPのソフトウェアを2000で動かそうとしているひとは居るであろうなぁと思っていましたが、一読すると2000上でWindows Live Messengerを動かすことができるようです。
ということで、挑戦してた結果、無事、動かすことができたので自分の備忘記録を含め、手順を紹介します。
・まず、上記URLサイト、Windows2000実験室からWindows Live Messengerインストールに必要なツール、KDWの最新バージョン(私が使用したのはver6.9a)と、Windows Live Messengerを
からダウンロードします。このWindows Live Messengerはver8.1です。Windows2000実験室の管理人様はver8.5(version2008)も試されております(管理人blog参照)が、ver8.5(version2008)はマイクロソフトのページにあるWLinstaller.exeは使えません。(理由は後述)
・ダウンロードしたkdw69a.zipファイルを解凍します。解凍すると、下記の画像のようなkdw69aフォルダにファイルが生成されます。(解凍ソフトによって異なります。Lhaplusデフォルト使用の場合は、デスクトップにkdw69aのフォルダが自動生成されます。)
・kdllinst.exeをダブルクリックして起動させます。
KnownDlls Wrapper Installerが起動しますので、上の画像のように、「Kemel32」「Advapi32」「Uxtheme」の3つをクリックし、「設定開始」をクリックします。すると、システムに「Kemel32」「Advapi32」「Uxtheme」がインストールされます。この3つは、Windows Live Messengerをインストールする際と起動する際にシステムが必要とするものです。XPのソフトウェアを2000で起動する際に足りないものを、このKnownDlls Wrapper Installerで補うもののようです。再起動が要求されますので、再起動してください。
・再起動したら、「コントロールパネル」→「管理ツール」→「サービス」を開きます。
Windows Installerを探し、手動で状態を「開始」にします。Windows Installerを右クリックすれば「開始」が出てきますので、それをクリックします。
・次に、Install_Messenger.exeを解凍ソフトで解凍します。
kdw69aフォルダのfcwin2.exeをダブルクリックして起動させます。
MSI/EXE Force Convertor for Win2kが起動しますので、解凍して生成したInstall_Messengerフォルダの中から「MsnMsgs.msi」探し、「MsnMsgs.msi」をドロップしてFileのところに放り込みます。そしてOS Verを「Windows XP」「SP3」にして「MSIに適用」ボタンをクリックします。次にMSI設定の、「Win2000許可」「上書き」「MSI実行」のチェックを入れ、「書き換え」ボタンをクリックします。書き換えが終了し「ok」をクリックすると自動的にインストラーが起動しますので、あとは指示に従ってWindows Live Messengerをインストールします。
このように、msiファイルを取り出し、2000で起動するように書き換えてインストールを行うため、マイクロソフトのページにあるver8.5(version2008)のWLinstaller.exeはmsiファイルが入っておらず使えません。ver8.5(version2008)のWLinstaller.exeはインストールの際に中身をダウンロードしに行く形のようです。どこかに中身の入ったver8.5(version2008)があると思うのですが、未だ私は発見していません・・・。
・インストールが終了したら、再起動する前にkdw69aフォルダのkdllinst.exeをダブルクリックしてKnownDlls Wrapper Installerをもう一度起動させます。
起動させたらEzInstallの「参照」をクリックして、インストールしたWindows Live Messengerのフォルダを指定します。インストールの際に手動でフォルダを設定しなければ通常は「C:\Program Files\MSN Messenger\」のはずです。次に「Shell32」「User32」「ws2_32」「Esent」をクリックし、「簡易設定」のボタンを押します。EzInstallのフォルダを設定すれば「簡易設定」のボタンを押せるようになるはずですが、それでも押せない場合は「バージョン表示」のチェックを外したり入れたりすると押せるようになるようです。これで、MSN Messengerフォルダに「Shell32」「User32」「ws2_32」「Esent」がインストールされます。これらも、2000でWindows Live Messengerを起動させるのに必要なもののようです。
以上で設定完了です。ショートカットをダブルクリックすればWindows Live Messengerが起動するはずです。私は念のため、再起動したのですが、
再起動後にこんなエラーがでました。「再試行」を押したらその後は出ていません。多分、問題ないとは思います。
無事に起動しました。Media Player 9との同期も問題ないようです。Windows2000実験室管理人様の報告の通り、・背景とアイコンが変更できない ・Messengerの共有フォルダが使用できない ・LiveCallを使おうとすると例外がでる など、XPで動作させたときと全く同じとは行きません。XPでアイコンを設定しているのですが、上記画像では棒人形になってしまっていますよね。
Windows Live Messengerに変更する理由となった回線切断ですが、いまのところ発生しておらず、ver7であったことが原因であったのではないかと考えています。
最後になりましたが、インストールできるまでお付き合いご教授頂きましたWindows2000実験室の管理人、黒翼猫様に、厚く御礼申し上げます。
なお、KDWの著作権などは黒翼猫様にあります。
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